「愛美ちゃん素っ気ないね。
確か合コンはじめてなんだよね?
実はさ俺もはじめてなんだよ。人数合わせに連れてこられたっていうかさ。」
そう言う大学生の人。
「えっ、本当ですか?」
親近感が湧く。
いや、私は自分から行くって言ったんだけどね。なんていうの?場慣れしてないとことか。
「うん、だからこの場から逃げ出したくてさ。」
「そうなんですかっ!私もです。
ここから逃げたくて………」
私がそう言うと大学生の人はニヤリと笑った気がした。
「じゃ、抜けちゃおうか?ここにいても時間の無駄だし、それぞれ家に帰って有効に使おうよ、時間を。」
「それもそうですねっ!」
確かにその方がいい。
そう思い抜けることにした。
「いやー、抜けれてよかったね、お互い。」
「はい。」
大学生の人と抜け出して外の空気を吸う。