「早瀬君……?」
「下手くそすぎ。俺のを見とけ。バカ。」
そう言ってクレーンゲームをやりはじめる早瀬君。
そしてーー
ーーポトン
「はい、これ。」
「っ、すごっ!早瀬君、天才?」
一回で私の欲しかったピーちゃんを落としてくれた早瀬君。
「おまえが下手くそすぎなの。
で?まだゲームセンター回るか?」
「ううん、違うところ行きたい。
ね、クレープ食べに行きたいな。」
さっき、クレープを持ってる人たちがいた。
ものすごく美味しそうだったんだ。
「ん、わかった。クレープは…向こうか。」
パンフレットらしきものを見て歩き出す早瀬君と私。
クレープ、楽しみだな。