「え?だって俺ら付き合ってるんじゃないの?だったらデートくらい普通だろ。」



デート…デート
あれだよね、男女が遊びに行くやつ。



「デート……やだよ、つまんないと思う。デートは好き同士が行くことによって楽しめるんたよ。」



私が言うと早瀬君はため息をついた。



「考え方古いよ、それ。

今では付き合ってないやつでもデート行くとかあるんだからな。

てか、俺といって楽しめないわけねーだろ。バカが。」



なんでそんなに自信があるんだろ…。


あ、そうだ、いいこと思いついたっ!



「じゃあさ、デート行く。
でもその代わり楽しめなかったら別れようね。」



それならいいだろう。



「おー、じゃあもし楽しめたら俺の言うこと1つ聞けよな。」



は?なに言ってるの?
でも、楽しめるわけがないんだ。


私は早瀬君が好きじゃないから。