次の日。
「遠藤さん、早瀬が呼んでるよ。」
お昼休み、早瀬君が私の教室に来た。
「わぁっ!愛美よかったわね!
早瀬君と一緒に食べてらっしゃいよ、お弁当。」
「……………うん。」
スタスタと早瀬君のところに行く。
「早瀬君、なんか用ですか?」
「遠藤さん、一緒にお弁当食べよ。」
ニコニコ笑顔の早瀬君。
周りの女子はヒソヒソと話し始めた。
「えっなに?遠藤さんと早瀬君付き合ってるの?」
「嘘っ、遠藤さん、早瀬君とか興味なさそうだったのに。」
「早瀬君に彼女?ショック…」
いや、違いますから。
…違くはないんだけどさ。
「じゃ、行こっか。遠藤さん。」
「え。」
こうして早瀬君は私を連れ出した。