「なんでそんな泣きそうなの?俺と花が付き合ってたらなにかマズイことでもあるの?」
「っ、やなの…っ!そんなことされたら期待しちゃうじゃん……っ!」
「すれば?」
早瀬君のその言葉と同時に降ってくるキス。
「ん……」
なんでキスなんてするの?すれば?ってどういうこと?期待しちゃっていいの?
「やっ………」
ドンッと早瀬君を突き飛ばす。
「やめてよ…っ!私の気持ちも知らないでキスなんてしないでよっ!」
今まで堪えていた涙が一気に溢れ出す。
「少しはこっちの気持ちも考えてよっ!私がどれだけ辛かったかーー」
ポカポカと早瀬君の胸を叩きながら言うと抱きしめられる。