「ん。てかおせーよ。」



三浦さんの頭をポカと英語の教科書で優しく叩く早瀬君。




「あ、そうそう。しゅうくん、今日一緒に帰らない?彼女と別れたんでしょ?

久しぶりに帰りたいなー、なんて。」



私が言おうと思ったことをサラリと言ってしまう三浦さん。




「あぁ、そうだな。帰ろうか。」




早瀬君のその答えは私の心にズシリとのしかかる。


やっぱもう遅いんだ。早瀬君と三浦さんは両思いなんだ。



すると早瀬君は思い出したように私の方を向いた。