もう、帰っちゃったかなぁ〜…


「…おい。


何話してたんだよ。」


「え?」


電柱の方を見ると、勇大君が寄りかかっていた肩を電柱から放し、こっちに歩いてきた。


「…待っててくれたの?」


「一人で帰らせるわけには行かねーから。」


「…そっか。


ありがとう。」


「あいつから、なんか聞いた?」


「ううん…


ただ、お母さん、自分のこと攻めてたよ…」


「だろーな。


なぁ、俺もさぁ、昔の話、していーか?」


「うん。


知りたい。


勇大君の、過去。」


それから2人で、近くの公園へ向かった。