なんの返答もない新。

たくさんの思い出が溢れてくる。
その沈黙でさえ、私は感情を抑えられなくて…
嗚咽を漏らしながら泣いていた。


「あ…新が…ヒック
あの時、可愛いって言ってくれたから
私…それが、嬉しかったから…

新が…ショートが好きって言ったから。
私…髪だって切った……

でももう違うの…

伸びた髪と一緒に、新ぁ…
気持ちも、薄れてっちゃったんだよ…

もう…遅いの…


新ぁ…………っく
うぇっ…ひっく………」


新の声が聞こえたような気がして
耳を澄ました。

「…ごめんな。

ごめんな。心愛。

辛い思いさせたな…ほんとごめん。


…俺もう諦めるから…

お前のこと、諦めるから………。

友達で、いよう。」