「で、この子達をどうしろと言うのですか?」

「え?あげるんだよ
 一人一匹」



またこの人は…

まえは子犬をつれてきたことだってあった。

そのときは、一匹だけだったから陽祐が引き取ったのだけれど…



「陽祐。お前が引き取れ」

「はぁ!?何で俺?!
 第一犬がいるから無理だっつうの!!」



要からの突然の呼び出しに鳩が豆鉄砲をくらったみたいな顔をした陽祐。



「じゃあ、琉依?」

「あー無理無理。
 俺ん家猫カフェ状態だから」

「先輩猫大好きですもんね」



そういうと…



「大丈夫だよ?
 茉希ちゃんも猫みたいだから♪」



そう言って私に抱きつく琉依。

どうしてこうなるのか全く分からない。



「離れて。
 じゃあ、茉希さんは?」



さすが誑し、名前にきちんと『さん』を付けている。



「ハムスターですか…」



よく見ると可愛いのよねこの子達。



「別に大丈夫です「はい決まりー」」

「陽祐。
 勝手に話を遮らないでほしいのだけれど…」

「あ゙?
 んなこったぁ知らねえんだよ」