「茉希。
 あんた、気になるひととかいないの?」

「何よ急に」

「いやぁ…あんた結婚する気配がなかなか無いから」

「だって…」



今までに付き合った人はたくさんいた。

だけど、皆下心剥き出しで、すぐに別れちゃったんだよね…



「じゃあ、憂莉はどうなのよ」

「私?
 私もヤバイよ?」



何いってんの、とでもいうかの表情をしながら、お昼のサラダを口に運ぶ。



「じゃあ、どうすんのよ?
 憂莉は何か打開策があるの?」

「だから、今からその話をしようと思ってるんじゃない」

「どんな話よ」

「言ってなかったかしら」



いや…全く言われていないのだけれど。



「ほらコレ」



そう言って差し出された一枚のハガキ。



「なによコレ」

「いいから見なさいって」



そう言われ目をとおしてみると…



「パーティーの招待状じゃない」

「そうよ。
 知り合いが主催で開くらしいのよ。」

「行ってらっしゃい。」



嫌みな笑顔で手をふる。



「あんた、バカ?
 あんたも一緒に行くのよ」

「パーティーなんて何しにいくの?」

「決まってるじゃない…
 いい男を探しに行くのよ」



人差し指をつきだしニッとわらう憂莉。