「まあ!またそんなことを!」

「ごめんね。高宮剱水くん。」

「いえ、まだ来たばっかりですから。警戒されてるんでしょう。」

「ところで、君はどういう成り行きで執事に?」

「ただのバイトです。ですから、何に使っていただいてもかまいません。」

「そ、そうか。いくつなのかね?」

「16です。今年で17です。」

「そうか。うちの娘はもう誕生日すんでるから、同い年なんだね。」

「そういうことになりますね。」

「じゃ、じゃあ!剱水くん!」

王妃が身を乗り出してきた。

「咲羅の執事をお願い!付きっきりで!」

「咲羅様のですか?」

「そうそう!頼むわ!お願い!」

「分かりました。」