にしても……

高宮の顔が見れない…。

目が合うとドキドキする……。

もー。なにこれー?!おさまってよ!

好きでも何でもないんだから!!

「陰陽師」

小声で高宮が話しかけた。

「な、なに?」

「下ばっか見てどうした?」

「べ、別になんでも?下向いて食べるのが好きなの!」


変な言い訳だ。通るわけもない。ていうか、絶対違うって気付かれるやつだ。

だが、高宮は何を言う訳でもなく、それだけ聞くとどこかへ行ってしまった。


「ぁ……」

そんなつもりじゃなかったのに……。

うまくいかない……。

もーー!!なんでよ?!なんでこうなっちゃうのよ!!


あ、そっか……。