ダンスのあとは、自由だった。
すぐさま、パンフに着替ようと思った。だが、パンフの上にスカートつきのものしかないことが発覚。
スカートは真ん中でわれている。風でなびいて、いい感じなんだよ。と母上から言われた。
仕方なく着ることにした。
短めの半袖を着て、一回転してみる。
「わぁ…」
意外に母上のセンスがよかった。
薄いピンクのシュシュで髪を結んでみた。
ポニーかな?いや、ツインテール……は、やめだ。横のポニーはどうかな?いや、やめとこ。あ、編み込みだ!じゃあ、ゴムでやらないと。
さっそくやってみた。
「うわぁー。栄えるなー。」
すると、紅茶の香りがしてきた。
そうだった!今日は紅茶会とか言ってたっけ?
またかーー。
落ち込んでいると、
ーーコンコン
「はい?」
「咲羅様、入ってもよろしいですか?」
高宮だ。
「はいはい、どうぞー(棒読み)。」
「失礼します。紅茶会の準備が出来ました。王妃と王とお客様達がお待ちです。」
「……。」
今度は何人と喋らなきゃいけないんだろうか。
と、思いながらスタスタ歩いた。
部屋から出ると、
「今日はいつものと違うんだ。」
「…。別に。これしか無かったから。てか、いちいち聞くな。関わるな。」
「はい。」
ほんと、調子狂う。