「どうも、咲羅姫。」

ドレスを少しつまみ、きれいにお辞儀をする。

これ、やだなー。まだやらなきゃいけないよー。

すると王子と名乗る人が来て、「あなたとお付き合いしたい」と言ってきた。


またこれだよー。てか、私が断りすぎて、“落とせない姫”みたいな変な名前つけられてさ。
落とせないっていうか、なびかないだけ!


「お断りさせていただきます」

きっぱりそう言うと、

「またあ!咲羅は!!」


だから、パーティーなんて嫌いなんだ。