ぐっ…

握りしめた新聞に力をいれる。

それだけでも潰れる新聞より弱いものだといいのだけど。

落ち着け…!

深呼吸を3回して、キッチンに襲撃した。

『てやぁああああああ‼︎』

新聞を振り回す。…あれ?

手応えがない?

そんなにキッチン広くないはずなのだけど…。

そうっ…と目を開ける。

何もない…てことはやっぱり幽霊……

何かが足元に触れた。

『てめぇはアホか。』

『はーぁー⁉︎』

警戒心より敵対心がくすぐられ、とっさにしたを見た。