目を開くと青空が広がっていた
「…寝てたのか」
不思議な夢だった
心のどこか一部が消えてしまった感じ
ホワホワってなる様な…
そういえば、私のお母さんも小さい頃に…亡くなったらしい
あの頃はお母さんがいなくなってしまった事が不思議で
お父さんに「今日、お母さんを見た」って言う度に
怒られて、お父さんの事が本当に嫌いだった
お母さんは傍に居るのに、どうして信じてくれないの…?って
今はもう、見ないけど…
きっと今でも傍で見守っててくれるって信じてるから…
ポケーっと考え事をしている時だった
「あのさ、」
誰かに声をかけられた
声に振り向くとそこにはさっきの地味男(私が言えない)がいた
「…はい」
「お前が東芽衣?」
「そうですけど…」
「お前、…。不細工だな」
頭が真っ白なった
「…はぁ?そんなの知ってるんですけど。その前になんで初対面のあんたにそんな事言われなきゃいけないワケ?全然意味わかんない。私は確かにブスだけど?あんたに迷惑かけるような事した?みんなしてなに?ブスだったらいじめられるの、この世界は。ってかあんたも人の事言えないから。もじゃ頭。メガネブス。」
本音が口からべらべらと出た