恐る恐る桃が悠斗に聞く。
悠斗は小さく、あぁと答える。
「・・じゃあ、なんで初ちゃんなの!?
桃の方が早く悠斗君と出会ってたんだよ!!なのに、なんで桃じゃないの?なんで、初ちゃんなの?」
責め立てるように問い詰める桃。
もう自分のキャラなんか関係なく、悠斗に必死なんだ。
好きだから、どうしても諦められないから・・・。
「ねぇ!どうして!!」
涙目になりながら必死に問い詰めてる。
「それは・・・」
そうなにかを話そうとした悠斗を阻止するかのように桃と悠斗の間に立つ。
桃はあたしのことをキッときつい目で睨む。
「・・・桃・・ごめんなさい・・」
あたしの言葉に戸惑った目をする。
「あたし、何も考えてなかった。
桃が悠斗を好きだって言われた時、桃の脅しにそのまま乗っかって悲劇のヒロインぶってた・・」