「・・・悠斗・・」
まさかの登場に言葉を失う。
桃もびっくりしてナイフを持ったまま、かたかたと震えている。
「・・・悠斗・・君。
あのね!これはち、違うの!桃は初ちゃんを傷つけようだなんてっ!」
慌てて言い訳をする桃にすっと立ち上がり、桃の真正面に立つ。
「・・・っ・・」
あたしからは悠斗の表情は確認でいなくて、思わず息を飲む。
桃も言葉を失って、俯いたままの状態。
「・・・・藤宮、お前一度俺に告白してきたよな?」
その言葉に桃が目を見開いて悠斗を見る。
あたしも同じようにびっくりした。
悠斗には桃が中学生の頃悠斗に告白したことは言ってない。
なのにどうして知ってるの?
「・・・覚えてたの?」