「ふぅー、疲れたー!」
ゴミをごみ捨て場まで持って行って、すべての仕事が完了した。
さて、戻って生徒会室に行かないと。
そう思って一歩踏み出した瞬間。
「・・・初ちゃん」
その聞き覚えのある嫌な声にはっと振り向く。
「・・・・桃・・」
ニコニコしたいつもの笑顔だけど、あたしから見たら怒りに満ち溢れた顔にしか見えない。
いったい、なんだってゆうの・・・。
手から出る汗の量が次第に多くなっていく。
「ちょっと、話あるんだけど。・・・いいかな?」
首を傾げながら、あたしに問いかける。
本当はここから逃げ出したい。
でも、そんなことしたら負けを認めてることになる。
そんなの絶対嫌だ。
「うん、分かったよ・・・」
手を握りしめ、そう答える。
「じゃあ、桃についてきてね」