「初が俺のこと嫌いでも、俺は初が好きだ・・・。
お前が俺から離れてってから、イライラしかしねぇんだよ。
初としなくなった言い争いとか初がいなくなったいつもの場所とかとにかく、お前がいないだけで違和感しかしねぇんだよ」
悠斗の言葉1つ1つがじんじんと胸に響く。
あたしは悠斗なんて嫌い!って、そう言わなくちゃならないのに、その言葉が喉の奥で詰まって出てこない。
まっすぐと向けられた漆黒の綺麗な瞳。
その瞳に吸い込まれてしまいそう。
「もう1回だけ言う、
・・・俺は初が好きだ・・」
「・・・でよ・・」
「・・・えっ?」
「なんでよ!せっかく、嫌われるように突き放したのに!忘れられるように努力したのに!
告白なんかしないでよ!好きだなんて言わないでよ!忘れられなくなるじゃん!
あたしは、悠斗が好きなのっ!大好きなのっ!
でも、それじゃ!・・・きゃ!・・」