でも、どっちみちあの人が勝っても負けてもあの人達みんなで過ごさなくちゃならないんだから、一緒だよね・・・。
がっくりしながら、ステージの中央にゆっくり歩く。
「では、この後は啓介君と初ちゃんには素敵な文化祭を過ごしてほしいと思いまーす!」
ニコッと笑いながらあたしに手を伸ばす。
その瞬間によぎった悠斗の笑顔。
悠斗ならどんなにうれしいのかな?
あたしもその手を握ろうとした瞬間
「・・・待て!俺もそれに挑戦する」
その声の本人を見て呆然とする。
だって、それは・・・。
「・・・悠斗・・」
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