胸がグッと痛む・・・。
一緒に文化祭成功したねって喜びたかったな・・・。
唇を噛み締め泣かないように堪える。
あーあ、本当に諦め悪い女だな、あたしって。
「・・・ちゃーん!・・初ちゃーん!」
遠くから聞こえてきた声にばっと視線を上げる。
「・・・乃埜先輩!?」
息を切らしながら走ってきて、あたしの前に着くと膝について息を吸っている。
「どうしたんですか!?」
あたしが慌てて聞くと乃埜先輩が申し訳無さそうな顔をする。
「実は急遽、初ちゃんに協力してほしいことがあって!」
「そうなんですか、いいですよ?あたしでよければ」
「ありがと、やっぱり初ちゃんに頼んでよかった!」
ぱぁと乃埜先輩の顔が明るくなる。