「うん、わかった」
その子も出て行ってこの教室にはあたしだけになった。
目の前に置いてある全身鏡でカチューシャをつけ一通りチェックする。
「・・・よし、がんばろ!」
自分に気合を入れてメイドカフェの中に入る。
「うわぁ、お客さんでいっぱい・・」
教室の中はかわいく飾り付けされて
かわいい、メイドさんたちにみんなメロメロみたい。
「初ちゃん!お客さん来たから案内して」
「・・・あっ、は、はい!」
受付の子に言われてハッとする。
危ない危ない、あやうく自分がお客さんになるとこだったよ。
すぅっと息を吸い、お客さんの前に笑顔で立つ。
「いらっしゃいませ、ご主人様!」