「…な?
みんなにも楽しんでもらってるから。
菜々美はあそこの特等席!」


そう言って隼輝が指差した先には

真っ白な木製のチェアー。
キレイで明らかに高そうなカップと
フルーツの盛り合わせが置いてある
これまた真っ白なテーブル。


その上には屋根がついてて、
日陰で少し涼しそう。



「菜々美、ちょっとあそこで待ってて。
俺はみんなに挨拶してくるから。」



「う、うん…」



私はおずおずとその特等席とやらに
腰を下ろした。