襲い来る中毒者達を全て射殺した倉本。

廃村に、また震えが来るほどの静寂が戻る。

しかしそれも束の間。

「!?」

暗闇を引き裂くような、凶暴なエンジン音が響いた。

直後、倉本達の背にした板塀が両断され、錆び付いた大型のチェーンソーを持った大柄な中毒者が姿を現す!

これ程の山奥の村だ。

かつては林業も営んでいたのだろう。

村にチェーンソーが保管されていたとしても、不思議ではなかった。