お父さんに言われて気がついたけど、もしあたしが日本に残ることになったら、もちろん1人で暮らさなきゃいけなくなるんだ。


「1人暮らしなんて……15歳の結菜にはまだ無理だろう?」

お父さんに聞かれて、あたしは考える。


1人暮らし……か。

1人で暮らしたら、当然家事とかも全部自分でしないといけないってことだよね?

自分以外に誰もやってくれる人がいないなんて、正直面倒くさそうだなぁ……。


でも、日本に残って桐島学園に通うためなら……!

よし!決めた!


「お父さん!全然無理なんかじゃないから。あたし、日本に残って1人暮らしするよ」


「結菜!?」


お母さんが目を丸くして、あたしを見る。