「…俺がやる」


悩み出して数分

トムが手をあげました


「いや、それなら俺がやるよ」

「じゃあ僕が…「「どうぞどうぞ」」」


口裏を合わせたのか一番年下の大臣―フェーリス―が手をあげると二人はにっこり微笑み譲りました


「は!?嘘だろ…?」

「「いってらっしゃい♪」」

「…ハァ…わかったよ」


諦めたフェーリスは二人に見送られながらとぼとぼと城を出るのでした