「はーい、誰かしら?」


ノックの音にドアを開けてみると黒いケープを被った女性―お妃様―がいました

もちろん白雪姫は相手がお妃様とは気づいていません


「あの…?」

「おお、これは可愛らしい娘さんだ…林檎を1つ買ってくれんかね…?」


白雪姫の目の前に真っ赤な林檎を差し出すお妃様


「まぁ、美味しそうな林檎!ちょうどアップルパイを作りたかったの」

「それは良かった…試しに1つ食べてみないかぇ?」

「じゃあ…いただこうかしら」


白雪姫の言葉にお妃様は密かにニヤリと笑いました