恋愛な無関心なあたしとは 裏腹に、

親友の 日南 亜優 は
彼氏と ラブラブで、

こんな人のことを まさに
今で言うリア充、なんだろう…

「海未〜聞いてよおお、悠がさ〜…」

はい、でました
恒例の彼氏話、略してカレバナw

こんな、亜優の 話にも 慣れた。
むしろ、彼氏の話をしない亜優は
亜優じゃないようなきもする w

「今度はなにさ〜?♩ん、言ってごらん?」

まるで、亜優のお母さんのように
わたしは 聞く。


「悠が… 転校する……」



…………?

…? 転校?

理解するのに、5秒はかかった。
「え? 亜優、いつ聞いたの?彼氏はいつ転校するの?」


もう、亜優はグシャグシャに泣いてた。
今までに見たことのない泣き顔は


あたしの 涙までをよせつけて、

気がつけば 亜優をぎゅーって抱きしめてた。


「もう、いなくなっちゃうんだよ…
すぐいなくなっちゃうんだよぅ?
来週には行くって…」


「どして、そんな急に?
意味わかんないよっ」

そう聞くと、亜優の涙はさらに増した。

もうこれ以上聞いても
亜優がダメになっちゃう、


そんな気がした。

「亜優、もう何も言わなくていいよ。
今日は、授業さぼろ。
ずっとそばにいるから、泣きたいだけ泣きな?」


何も言わず、ただコクりと頷いた亜優。

そんな亜優は あたしの大事な友達。

だから、
亜優は幸せでいてほしい。


自分の大切な人が 離れていく…

亜優には、今の状況が 受け止められないと思うし、ましてや考えたくないと思う。


でも、
きっと あたし達は強くなっていくんだ

好きな人が近くにいること大切さと

側にいて 寄り添えることの大切さを。