「バスケだって、羽蘭に良い所見せようと頑張ったし…放課後、皆に羽蘭の好きな人聞いてほしいって、俺が頼んだんだ。それで聞いたら羽蘭、真っ赤になるし…駄目だって思ったけど…今の、夢じゃないよな?」 「うん…夢じゃない。朱史君が、好き」 私は朱史君の背中に手を回し、ジャージをぎゅっと握った。