重い。。やっとのことで戻ってきたのに扉があいてない。両手がふさがってて僕は立ち往生を余儀なくされていた。
「うう。どうしよう。置くのはちょっと」
その時目の端に金色のものが見えた。
朝の光に反射してキラキラと輝いていて、目を奪われる。
しばらくしてからその金色が動いた。ふわりと金色のものを靡かせ、ひょっこり出てきたのは情輝様だった。その次に勇那さんが出てきた。女の子にもかかわらず、おっきなまるテーブルと可愛い椅子を持ってきて、情輝様のそばに置く。情輝様は堂々とどさっと座り、僕のほうを向いた。
眠りから覚めるように僕はハッとした。そしてまた、情輝様の美貌に目を奪われる。
まるで同年代に見えない。むしろ大人びた顔立ちにドキリとする。
金色の髪がキラキラと反射し、雪のように真っ白く小さな顔、頬は薔薇色に染まり、サクランボのようにつやつやとした唇をパカっと開いてこう言い放った。
「遅い。そんな間抜け面は見たくない。さっさと兵隊のように左足と右腕でも交互にだしてキビキビ歩いてここにそのお菓子をもってこい。」
前言撤回。このガキっ!!!!!!!!