翌々日。そこには綺麗な青空が広がっていた。抜けるように蒼く澄みきった空が清々しさを感じさせる。
昨日は家を片付けてダンボールに荷物を詰め込んむだけで1日かかった。怒音さんに
「男のくせになんでこんなに荷物があるんだか。」と言われたぐらいだ。(いや、心の声だから思われた。のほうが正しい?)
そして今日は、手続きに1日を使い果たすつもりだ。
朝6時50分。早めに起きてここ、尊原小中学校に来た。尊原は、小・中ともに同じで、僕もこの春中学二年生に進級した。
新たな出会いを少しながら期待していたが、両親が死に、ろくにクラスメイトと話さず一ヶ月で退学…か。
少しだけしんみりとした感情が沸き上がってきて、それを押し殺す。ダメだ。オレは誓ったんだ。あそこにいると。"信じさせる”…と。
職員室玄関の前に立ってみた。硝子張りなので中がよく見渡せた。まだ廊下を歩いている生徒はいなかった。ホッ、と安心してトビラを開ける。みんなと会ってしまったら、決意が揺らいでしまいそうだったから。