「あっ!今のうちに、何でも質問しといてね?」
大豪邸から出たあと、広ーい庭園を、10分ほど歩かされたあと、勇那さんはそう言った。
「え!あ、はい。…ハァ……ハァ」
僕は、もう庭園を歩き疲れていたため、最後の方は、もう息切れだ。勇那さんは余裕そうで、少し…ほんの少しだけど、ムカついた。…ほんの少しだから!
僕は、質問したい事ってなんだろう。
と、しばらく考えて、情輝様のことを聞くことにした。
「情輝様って、どんな人ですか?」
「えっ?うーんと、思いやりがあって、
ちょっぴり…いや、かなり意地っ張りで、意地悪だけど、根はとっても優しい女の子だよ!」
「へぇー。」そうなんだ…何となく、さっきの女の子を想像した。
「情輝様には、いつ会えるんですか?」
また質問してみると、
「え、……あは、キャハハハハハ!!」
いきなり笑い出した!えっ?えっ?僕、なんか変な事言った?言ってないよな?!