「ねぇ、キミ何組?俺、一組。」

なんだよこの話…。ただのナンパじゃねぇかよ。

するとその子はゆっくりと顔をあげ、俺の方を向いた。

「……っ」

可愛すぎんだよ。

その子は小さな赤い唇をゆっくりと開き、言葉を発した。

「い、一組です…」

は!?一組!?

いねぇよこんな可愛い、純粋な子は!

「な、名前は?」

そうだ。名前を聞けば分かるはず…うん。

「えっと、星野 柚奈ですけど…」

え、星野ってあの、黒縁メガネの超超真面目ちゃんじゃねぇか!

うそだろ?あいつこんなに可愛かったのか?