そんなことないですよって言いたい。 でも言葉を続ける玲奈先輩。 「あたしといたって架南ちゃんが近くにいれば必ず架南ちゃんを見てたし、何か話してても『前川は…』って龍は架南ちゃんの話をよくするの。」 え…そうだったの…?龍貴くん。 「あたしだってずっと龍といるんだよ?龍の考えてる事くらいわかるわ」 そう言って玲奈先輩は悲しげに微笑んだ。 こんなこと言われても、あたしどうしたらいいのかわからない…