「じゃぁ、来て」


玲奈先輩にそう言われ、あたしたちは校門を出てしばらく歩いた。


沈黙が続いていて、気まずさが増す。


話さなきゃ落ち着かない…でもあたし、話しかける立場じゃないよね…


そう思っていたら


「何て呼べばいい?」


話かけてくれた玲奈先輩。


「あ!ま、前川架南といいます!」


やっばい…っ!声裏返っちゃった…っ!