「ちひろちゃーーんっ!こっちこっち!」


私を呼ぶ、彼の幼い声。



「**くんっ!**くんっ!」


笑顔で彼に駆け寄る、幼い私。



駆け寄りながら私は、彼の名前を呼んでいる。


でも、少しずつ、彼の体は霞み、私の意識は朦朧とする。


私が意識をなくす寸前、耳元で響く彼の声。





「まだ、思い出せない?」