私が一人ニヤニヤしていたのか、悠真が唐突に訊いてくる。


「てか、絶対モテ期到来だとか思った?」


やばい、図星だ…
確かにモテ期きたー! って喜びすぎて、ついつい浮かれちゃった。


「何も反応しないってことは、図星だな

浮かれすぎんなよ!
美莉亜はかなりのおっちょこちょいなんだからさ」


「うっ…」


悠真に底を突かれた気がした。
何で、私のこと何でも分かっちゃうの?

顔に書いてるとか…



「悠真くん、私この後彼氏とデートだから
家でゆっくりしていってね!

くれぐれも美莉亜とイチャイチャしすぎないように!!」




唯一の助け船を出してくれるお姉ちゃんが、私達に手を振り、この場から逃げ去るように立ち去ってしまう。



お姉ちゃんの頬は赤く染まり、何よりも照れている証拠。




私が″お姉ちゃん″ って面と向かって言ったから
照れちゃったんだね。





それより、悠真とイチャイチャ!!??




何を想像してるんだろう、私。
現実に戻らなくちゃ!!