悠真と折角仲良い感じの明るいムードだったのに…


ガチャガチャと鍵穴に鍵を差し込む音が聞こえ、扉が開いた。


生徒会長さん、少しは空気読んでよ。


私が苦笑いを浮かべていたら、悠真が不思議そうな表情を浮かべ、クスッと同じように微笑む。


もしかして、心の声駄々漏れしていたのかなぁ?
それとも口に出てたのかな?



何事も無かったように、軽く口を開く生徒会長。



「さすが君達だ!
俺の目は肥えてなかったんだな

そこでだ!お礼として焼そばパンか、サンドイッチか、カレーパンを奢らせてくれ!」


「い、良いんですか?」


「今日はよく頑張ってくれた!ご苦労様
あぁ、俺の奢りだからいいよ」


ちょっと、生徒会長さん 一言多すぎーーー。


″俺の奢りだからいいよ″って これは小さな生徒会長さんの優しさ…?



それなら遠慮なく奢ってもらおうじゃないの。




それにしてもパン何にしようかな。



でもやっぱり、購買売れ筋ナンバーワンの





「「焼そばパン!!!」」






あろうことに、悠真とパンどころか声が被ってしまい、お互い目を見つめ合いながら、頬を紅潮させた悠真がいた。




私もそれに釣られて、ポッと頬を赤らめた。




悠真には気づかれないくらい自然に。