「ねぇ、お姉ちゃん…」


「ん?」


「お父さんのプレゼント何にする?」


「まだ決めてないけど、お父さんに似合う物がいいなって!
プレゼントって滅多にお父さんにあげてないから、喜ぶね!」


車を安全運転しながらそう嬉しそうに話すお姉ちゃん。
車の中でクリスマスソングが流れてる。


某有名の曲は何度聴いても落ち着くな~。
歌声が優しくて、お姉ちゃんとの会話を他所につい入り浸ってしまう。



「うん!そうだね!
久しぶりに帰ってくるお父さんの喜ぶ顔が見たいね」


「そういう美莉亜は、お父さんのプレゼント何がいいと思う?」


「私はそうだなー、マフラーとかかな?
海外に出張で行っても、マフラーがあると寒さ知らずかなって思った」


「それいいね!マフラーにしよっか♪」


お姉ちゃんが今日に限ってやけに素直。
いつもなら私のわがままに、付き合ってくれないはずなのに・・・



でも、嬉しい。