「美莉亜、シートベルトしめた?」

車の助手席の後ろに座るなり、早々と訊いてくるお姉ちゃん。


「ちゃんとしめてるよ!」


「じゃあ、出発するよー」


悠真のおかげで私は、お姉ちゃんと更に仲良くなった。
喧嘩も最近しなくなったし、逆に私に対して優しくなった気がする。

全部悠真のおかげ!
当の本人は、『クリスマスの日まで連絡するな!』とか言ってくるし…

姉妹の彼氏交換も本当にやるみたい。


でも何でだろう。
何で今更になって彼氏交換しなくちゃいけないんだろう…。



私はそれが不思議で堪らない。


私が止めよう!と言っても、二人とも話を聞いてくれないから、私にはどうすることも出来ない。