「何か直也らしくないぞ?
卒業したら就職したり、また学生生活を送るかもしれないが、卒業してもまたこうやって集まろうな!
なぁ、直也?」


悠真が心配そうな表情を浮かべ、藤木くんに優しく問いかける。
さっきまで静まり返っていた教室が、次第に活気溢れてきた。


「おう!そうだな
何か急に変なこと言って悪かったな」


「そうだぞ、藤木!
成人したら"酒"と言うのもあるぞー!!」


てかリュウ…
見るからにリュウ、お酒弱そうだけど…。
本当にそんなこと皆に言って、大丈夫?

少し笑って誤魔化してるようにも見えたけどさ…。


「酒か~
酒呑んで男同士で一度語ってみたいな!」


「何だか楽しそうだな」


ここから先は男子の会話みたいになってるし~!!
うちら女子をほっとくなっつうの。


それに気づいたゆずきが、リュウの背中に手を回して、ツンツンしている。


ここから見る限り、リュウ少しくすぐったそう。


「で、話変わるけどさ、この星のネックレスを誰にあげるかだよね?
もう俺の心の中には一人しかいないけど…」


リュウは、照れくさそうに鼻をポリポリと掻き始めた。

ゆずきも貰う気満々で、その気のよう。



リュウ、頑張れ!!!