「あの…皆からみて、美莉亜はどんな奴ですか?
嘘つかれたこととか、あります?
あの、俺まだ美莉亜のことあまり知らないんで、良かったら教えてください!」


悠真は私の方を一切見ず、四人組の方にしきりに視線を向けている。
でも熊井秀太は私のこと、悠真より知らないと思うけどなーーー。



「美莉亜のことなら、俺が一番よく知ってますよ
何せ、中学からの親友なんで…

嘘を美莉亜がついたら、即バレますよー
美莉亜は嘘をつくのが苦手らしくて、ものすごく嘘が下手です

美莉亜は優しくて、不器用だから何かこう助けてあげたくなる感じで…

それに美莉亜って天然なんです!
だからそういう所が可愛いな って」


リュウが私の思い出話をするかのように、目をうろこのように輝かせた。

瞬時に口を開いてば、中々口数が止まらない。

それを相槌を打ちながら真剣に聞いている、悠真がいた。

でも突然私の事が知りたくなったなら、皆じゃなくて、私に聞けばいいのに…。

だって自分の事を話されると、恥ずかしいじゃん!



「やっぱりそうなんですね!
俺も中島と同じことを思ってました

時よりおっちょこちょい所も可愛くて、思わず手を貸したくなる

何より笑顔も可愛いですよね、何か天使みたいにほんわかしてるし…

美莉亜が幸せそうにご飯食べてると、こっちまで幸せになるんです!」


「それ分かる~」


ゆずきと明日香が、何かを共有したかのように、納得している。

しまいには、自分の膝を叩いている始末。


そんなに面白いこと話してるかな?私…


でも私の天然っぷりは凄まじい。

だから授業中なんかで当てられると、珍解答が続発し、教室内が笑いに包まれることが、多々あった。


その度に私は顔を真っ赤にして、笑って誤魔化す。


あれは本当に恥ずかしいから、先生、当てないで欲しいな~。