そう言っている私の秘密は、逆にどうなんだろう。
自分で考えても、あまり当てはまらない。




学校の校門に着くと、藤木くんとバイバイしてから別れた。


「じゃあ、また後で!
旧校舎で美莉亜ちゃんのこと、待ってるから!」


「うん!また後でね!」



話しているとあっという間に時間って、経つんだなぁ~。
嫌いな時は時間って長く感じるのに、好きな時は本当に時間が経つのが早く感じる。

それほど、その事に夢中になってるってこと?


私は自転車置き場に向かう、藤木くんの後ろ姿を眺めた。


〈うん…やっぱり今はドキドキしていない。〉