副会長と遅刻した生徒が、私達の方へ向かってくる。


あれ?よくみれば昨日の彼じゃん!!!


お年寄りにも親切で優しいし、本当に素敵な人なんだね。



向こうから、あっ!と目と目を合わせてくれたのに…
視線を逸らしてしまった私。


バカだ。


「昨日はどうも!
何かごめんな、いきなりその…」


「私は気にしてないので大丈夫です!」


「何々?知り合いだったの?」


私達の話を近くで聞いていた生徒会長が、私達の話に割り込みするかのように、そう声を漏らした。


「はい!
昨日ちょっと助けてもらって」


「へぇ~
君って見た目もそうだけど、優秀そうだし親切なんだね」


「いや、俺は………」


「まぁいいけど、さっきの話の続きするぞ」




そして再び私と彼の周りを囲むように、生徒会長、副会長、会計、書記が並んだ。



まるで端からみたら、変な集団が儀式してるみたいだよ・・・






でも何だかんだ言って、彼に会えて良かった。



やっぱり私達は、姉が言ったように
赤い運命の糸で結ばれているのかも___