その後も私が話かけても悠真は返答を一切せず、ずっと私の手を握りしめてた。
タクシーに乗ってから早30分が経過する。
タクシーに乗って、ゆらゆら揺られていると…
悠真がさっきまで黙っていた口をゆっくり開き、運転手さんに声をかけた。
「ここで止めてください!
いくらですか?」
悠真が運転手さんから代金を聞くと、財布から万札を二枚取り出した。
私も財布を取り出そうとすると、悠真の手によって止められる。
そして運転手さんからお釣りを受け取った悠真は、運転手さんにお礼を言って、再び私の手を握り走り出した。
ここが由紀さんが住んでいる場所なんだ………
そこは大きな高層マンションで、セキュリティも万全、そして家賃が高そうにも見える。
今はそんなことを言っている場合じゃない。
由紀さん、無事だといいなぁ・・・。
タクシーに乗ってから早30分が経過する。
タクシーに乗って、ゆらゆら揺られていると…
悠真がさっきまで黙っていた口をゆっくり開き、運転手さんに声をかけた。
「ここで止めてください!
いくらですか?」
悠真が運転手さんから代金を聞くと、財布から万札を二枚取り出した。
私も財布を取り出そうとすると、悠真の手によって止められる。
そして運転手さんからお釣りを受け取った悠真は、運転手さんにお礼を言って、再び私の手を握り走り出した。
ここが由紀さんが住んでいる場所なんだ………
そこは大きな高層マンションで、セキュリティも万全、そして家賃が高そうにも見える。
今はそんなことを言っている場合じゃない。
由紀さん、無事だといいなぁ・・・。