「ここの景色綺麗だろ?
あまりはしゃぐと、またケガするぞー」


私が走ってフェンスの手すりにもたれ掛かると、悠真が"俺も!"と真似してフェンスの手すりにもたれ掛かった。

私にははしゃぐなって、言ってたのに…

悠真だって私と同じくらいはしゃいでる。


「悠真~本当に気持ちいいねー!」


悠真に向かって言った私は、う~んと手を高く空に向かって挙げては、おもいっきり背伸びをした。



「ここ、俺のお気に入りの場所なんだ!
嫌なことを全て忘れるくらい、心が一段と和らぐ

だから美莉亜をこの場所に連れて来たかったんだ!」


「私もここ気に入っちゃった♪
悠真、せっかくだから記念に写真撮らない?」


「写真かー
たまにはいいな!俺達の思い出がまた増える

これからもどんどん俺達の思い出、たっくさん増やそうな!」


「うんっ!でも待って!自撮りできないー
人誰もいないし、撮ってくれる人いないよー!?」


「セルフ棒とかねぇの?
仕方ねぇーな!俺自撮り得意だから、俺が撮る!
携帯、俺のでいい?
後で送るからさ!」


「うん!悠真のでいいよ!
お願いします」


悠真が自撮り得意って・・・


もしかして、自分の顔自撮りしてるのかなぁ…?