「美莉亜と目を合わせるのって 何だか照れるな」


「私だって照れるよ」


「照れんなって!美莉亜」


悠真は頬を赤面させると、私の頬を優しくつねってきた。
まるで私に振るかのように、自分じゃないと言い張る悠真…。


私より、悠真が一番頬赤くなってますけど?



「悠真が先に言ってきたんじゃん!」


「俺のことはどうだっていいんだよ!
恥ずかしくなるから早よ行くぞ!」


「ちょっと待ってよー」



いつも自分勝手に何でも決めちゃう悠真。

私には大事な決定権なんてくれない・・・


だから私は、そんな悠真のことを心配してるんだ。


悠真の心をつき動かすのは、今がチャンスなのかもしれない。



今が私の出所なんだ。

私の出る幕なんだ。






私は一人先走る悠真に合わせ、必死に後ろを付いていった。


今日中に悠真に言おうと そう心に決めた私。