リュウとゆずきと別れてからしばらくが経ち、そろそろかな? と思った私は、校長室へ足を出向かせた。

篠塚蓮が知っている悠真のことって何だろう?

もしかして、二人はゲイで付き合ってるとか………?


まさかね。
もしそうだとしたら、どう二人に反応すればいいんだろう・・・


あくまで仮説なのに、すごく興味が湧いてきちゃう!!


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一階の図書室で暇を弄んでいた私は、図書室を出て、校長室がある二階へと繋がっている階段を登る。

私がさっきまで読んでいた本は、恋愛小説。

小説を読んでいる時に、何でその時に勇気を振り絞って告白しなかったの?

何で話し掛けなかったの?


と 一人思っていたのだが、自分がその小説の主人公だったら、きっと主人公と同じ事をしていただろう とつくづく思った。



何であんなに真剣になって読んでたんだろう、私…

私が今陥っている場面が、その小説と似ていたからなのかな…。


あまりにもその小説にハマったから、その小説を今日借りようと思ったんだけど、今日は体育大会だから貸し出し禁止だった。

それに持ち出しも禁止。



また今度借りに来ようかな。