私が必死になって廊下を走っている途中で
先生に「廊下を走らない!」と注意されたが、私はヘラヘラ笑って話を誤魔化した。


靴箱で上靴から靴に履き替えると、私は校門を華麗に抜けた。

校門を抜けた瞬間…

生徒達がたむろするように、あちこちでガヤガヤ話しているのが目に入る。



校門の前で、先生と仲良く会話をしたり
恋人との待ち合わせをしたり
自転車を手押ししては、邪魔にならないように、ちゃんと公共のルールを守っていたり………


皆楽しそうにニコニコと笑ってた。

今はお昼時だから、きっと寄り道する話で盛り上がっているんだろう!!


例えばカラオケだったら…
何歌う~?
何食べる~?
お店混んでないかな?

っていうノリかな。



そして私はふと空を見上げた。

空を見上げれば、太陽がこれでもか!というくらい、キラキラと燃えるように輝いている。


だが時より弱くなっていくその姿が、まるで今の自分のようにも思えてきた。

空は雲がまだらに散っていて、風とともに穏やかに流れている。

コロコロと変わりやすい私の心情みたい。






天気ってたまにコロコロ変わりやすくなるから、そう思えたんだ。